視察レポート/「弱点」を逆手に取った経営戦略が全国1位を生んだ道の駅まえばし赤城


道の駅大賞で2年連続の全国総合1位になった道の駅まえばし赤城
道の駅大賞で2年連続の全国総合1位になった道の駅まえばし赤城
レストランエリアは2階層
レストランエリアは2階層
バナナも栽培している
バナナも栽培している
海がない群馬県だが鮮魚が豊富
海がない群馬県だが鮮魚が豊富
地元中心の品揃えの食品販売
地元中心の品揃えの食品販売
高速道路のサービスエリアのようなグルメエリア
高速道路のサービスエリアのようなグルメエリア


中小企業診断士の竹内幸次です。今日は視察レポート/「弱点」を逆手に取った経営戦略が全国1位を生んだ道の駅まえばし赤城についてです。

【視察レポート/「弱点」を逆手に取った経営戦略が全国1位を生んだ道の駅まえばし赤城】作成 中小企業診断士 竹内幸次

先日、道の駅まえばし赤城(群馬県前橋市)を視察した。理由は道の駅大賞で2年連続の全国総合1位になったから。その魅力を探りに行った。

全国1,231カ所の頂点に立ち、2位との得点差は14.9点。2~4位間の差がいずれも一桁台だったことを踏まえると、まえばし赤城の強さは際立っている。

経営的観点から見て特筆すべきは、「ないもの」を強みに変えた逆転発想だ。群馬は海なし県でありながら、あえて鮮魚を扱う品揃えで支持を集めた。

「海がないから鮮魚はない」と諦める発想では到達できない差別化である。弱点を逆手に取ることで、希少性と話題性の両方を獲得している。

次に、「滞在型」へのビジネスモデルの転換が評価の核心にある。飲食店17店が集まり、「食べて遊べて癒される」施設として、買い物や食事だけで終わらない滞在型の魅力が際立った。

通過型の立ち寄り施設から、「ここに来ること自体が目的」へと顧客の行動を変えた点は、中小企業が学ぶべき本質的な価値提供の姿だ。

さらに、「山間部と都市部の中間地点に位置することで、両方の魅力を兼ね備え、『ここにしかない』価値を提供する」という基本計画の思想が、開業当初から一貫している。戦略に軸があるから、施設の多様性が「散漫」ではなく「総合力」として評価されるのだ。

「なぜここへ来るのか」という理由を複数持たせる設計こそ、リピートと口コミを生む。全国の中小企業経営者に、この「逆転と滞在」の発想を強く薦めたい。

道の駅 まえばし赤城
https://maebashi-akagi.jp/


スプラムでは中小企業に即した現実的な経営助言を行っています。講演、コンサルティング等の問合せからご連絡ください。

2026年6月11日に中小企業講演「工業で使えるAI知識」を伊勢原市商工会で行います。

関連記事:中小企業診断士竹内幸次の「視察レポート/レトロな魅力にあふれる秩父番場通り」記事