店長になりたがらない若者の本音と向き合う




中小企業診断士の竹内幸次です。今日は神奈川県小田原市の中小企業のコンサルティング、川崎市の中小企業のコンサルティングをします。

今日は店長になりたがらない若者の本音と向き合うについてです。

【店長になりたがらない若者の本音と向き合う】作成 中小企業診断士 竹内幸次

近年、多くの中小企業で「若手社員が店長になりたがらない」という現象がみられる。経営者にとっては将来の幹部育成が進まず悩ましい問題であるが、若者側にも理由がある。

たとえば責任過多への不安。売上管理、人材育成、クレーム対応といったプレッシャーと比べて、報酬や評価が見合っていないと感じている。さらに、プライベート時間を重視する価値観が強まり、長時間拘束のイメージが敬遠される原因ともなっている。

ではどうすべきか。まずは「店長」というポジションの意味を再定義することだ。単なる管理職ではなく、店を通じて自分のアイデアを実現できる「プロデューサー的役割」であると伝える。裁量を与え、小さな成功体験を積ませることが有効だ。また、SNS運用や生成AI活用など、現代的なスキルを活かせる業務に結び付けると、モチベーションが向上するケースが多い。

報酬や労働時間の見直しも必要である。例えば「副店長制度」を導入して段階的に責任を与える方法や、時短勤務店長など柔軟な働き方を設計すれば、若手の心理的ハードルは下がる。

中小企業経営者の皆様、次世代のリーダーを育てるには、古い「店長像」ではなく、若者が希望を持てる未来像の提示が必要です。若者の本音に寄り添いながら、共に成長する職場づくりを進めましょう。


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