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中小企業が行うべきAEOの具体策



中小企業が行うべきAEOの具体策
中小企業が行うべきAEOの具体策


中小企業診断士の竹内幸次です。今日は東京都新宿区の中小企業のコンサルティング、東京都千代田区の製造業のコンサルティングをします。

今日は中小企業が行うべきAEOの具体策についてです。

【中小企業が行うべきAEOの具体策】作成 中小企業診断士 竹内幸次

生成AIの普及によって、AEO=Answer Engine Optimization=応答エンジン最適化への関心が徐々に中小企業でも高まってきた。先日も都内で生成AI活用講演をした際に会場から「AEOについて知りたい」と質問が出た。

AEOはAnswer Engine Optimization=応答エンジン最適化のこと。世界のざっと8割がChatGPTを使い、1割がPerplexity/パープレキシティを使っている現在、この2つの生成AIの回答に自社名や自社公式サイトのURLが記載されることは自社のブランディングの意味でも、公式ホームページのアクセス数アップの意味でも経営価値がある。

AEOのポイントは回答型のコンテンツを増やすことと説明されることが多い。間違いではないが、すべての中小企業が回答型コンテンツとしてFAQを増やす必要はない。

回答型のコンテンツが有効なのは、質問する側(顧客にしたい人)が情報の意味を調べたい時だ。Google検索でも生成AIでも、「○○○について教えて。」や「○○○の意味」、「○○○の仕方」等の入力をする人を顧客にしたい場合には、FAQのページが有効だ(上位表示されたり、回答にチョイスされる)。

気を付けたいことがある。それは、言葉や情報の意味を調べたい人は、多くの場合、回答の文章を見るだけで中小企業の受注にはつながらないということ。

このため、受注につながるAEOは、決して回答型とは限らない。例えば注文住宅の受注を増やしたい場合には、地域キーワード+業種キーワード+特徴キーワードを入力した人をターゲットにする。「国分寺 注文住宅 実績」等だ。このキーワードがページtitleやmeta description、本文中に書かれており、かつ、信頼おける外部ページから有効テキストリンクを受けているページが回答エンジンにチョイスされる。まさにこれは従来からのSEOと同じだ。

SEOとAEOの対策の違いをあえて指摘するのなら以下になる。

(1)SEO
ユーザーの検索ニーズに対応したコンテンツを公開する。例えば中小企業向けの講演会を探している人を顧客にしたい場合は、「中小企業」と「講演」というキーワードをtitleとmeta descriptionと本文と画像下のキャプションに書き、関連性の高い外部ページからリンクを受ける。

(2)AEO
生成AIが回答にチョイスしてくれるように、コンテンツに深さを加える。例えば中小企業向けの講演を企画しようとしている人が生成AIに「中小企業向けの人気の講演テーマをリストアップして。」と質問した際に自社サイトが回答に使われるためには、「中小企業」や「人気の講演テーマ例」、「過去の講演事例」、「講演レジュメ例」等が1つのページ内で分かるようなページを公開する。

また、ChatGPT等のパーソナライズ(回答をリクエストする人の立場や生成AIに期待する回答のあり方等)が進んでいるため、プロンプトを書いた人にとって有効なページがチョイスされるのであって、すべての人がプロンプトを書いてもページがチョイスされる訳ではない。


スプラムでは中小企業に即した現実的な経営助言を行っています。講演、コンサルティング等の問合せからご連絡ください。

2025年7月24日に中小企業講演「使いこなして業務改善!事務局のための生成AI活用術」を宮城県中小企業団体中央会で行います。

 

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