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生成AIへの関心は手抜きか収益向上か



▲東京商工会議所台東支部での「生成AIがもたらす中小企業の経営革新」講演です
▲東京商工会議所台東支部での「生成AIがもたらす中小企業の経営革新」講演です


中小企業診断士の竹内幸次です。今日は東京都立川市の小売店のコンサルティング、東京商工会議所台東支部で中小企業講演「生成AIがもたらす中小企業の経営革新」、東京都品川区の中小企業のコンサルティングをします。

今日は本日の講演に関連して生成AIへの関心は手抜きか収益向上かについてです。

【生成AIへの関心は手抜きか収益向上か】作成 中小企業診断士 竹内幸次

中小企業経営者の間で、ChatGPT等の生成AIに対する関心が高まっている。その動機について、表面的には「作業を効率化したい」「文章を自動で作らせたい」といった声が目立つ。しかし、これは単なる手抜き志向なのだろうか。それとも、本質的には売上や利益といった収益向上を目的とした戦略的な関心なのだろうか。

結論から言えば、多くの中小企業経営者は「収益向上」を目的として生成AIに関心を持っている。例えば、営業メールやブログ記事、SNS投稿などの制作を自動化することで、これまで費やしていた時間を削減し、その分を営業活動や商品開発に充てるという発想である。これはまさに経営資源の最適配分であり、戦略的な取り組みと言える。

一方で、導入の初期段階では「とりあえず使ってみよう」「便利そうだから」という軽い動機も少なくない。この段階では確かに“手抜き”のように見える場合もある。しかし実際に使ってみると、その性能と活用範囲の広さに気づき、次第に戦略的活用へと移行するケースが多い。

生成AIは、単なる道具ではなく、経営の在り方を変える可能性を秘めた存在である。導入目的が手抜きであったとしても、それが結果的に収益向上につながるのであれば、むしろ歓迎すべき現象だと捉えたい。

中小企業経営者の皆様、生成AIは「手抜き」ではなく「賢い使い方」でこそ成果が出ます。ぜひ積極的に試し、収益向上に結びつけていきましょう。


スプラムでは中小企業に即した現実的な経営助言を行っています。講演、コンサルティング等の問合せからご連絡ください。

2025年5月28日に中小企業講演「生成AIの経営活用~ChatGPT等のLLM、AIエージェントを活用しよう」を協同組合日本ゴールドチェーンで行います。

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