中小企業経営 週休3日制の考え方と留意点

今日は本日の講演に関連して週休3日制の考え方と留意点についてです。一般には以下のように考えます。

週休2日制
1日8時間×週5日=週40時間

週休3日制
1日10時間×週4日=週40時間

週労働時間を変えることなく、週3日休日を設定します。「週休3日」という表現から労働時間が減ると解釈されると、中小企業側は「仕事が終わらないかもしれない」という不安を感じ、従業員からは「ワークライフバランスが取れて生活が楽になるかもしれない」と希望を感じるものです。しかし、上記のように40時間で変わりないと解釈すると上記の不安や希望もなくなることでしょう。

ただし、中小企業の現場からすると、完全週休2日制でもなく、また、人手不足の今は残業が毎日当たり前という場合もあります。そう考えると週休3日制にはリアル感がなく、「働き方改革」の1つの象徴として出てきたキーワードに過ぎないと感じるものです。

週休3日にする場合は以下の留意点を押さえておきましょう。

・組織全体として仕事が終わるために生産性アップはできるのか?
・1日の所定労働時間が増えることで、むしろ忙しい平日とならないか?
・「週休3日」に魅力を感じてエントリーした人は本当に自社のコンセプトに合う人材なのか?