価格を上げれば客層も変わる

 


おはようございます。中小企業診断士の竹内幸次です。今日は東京都瑞穂町の製造業のコンサルティング、東京都港区のサービス業のコンサルティング、東京都大田区の中小企業のコンサルティングをします。


▲日経BPトップリーダーで竹内幸次が経営講演します。中小企業経営者の皆様、ぜひ参加ください


今日は価格を上げれば客層も変わるについてです。日本の物価が上がらない理由の1つとしてEC(電子商取引)の低価格販売が指摘されています。またECショップが低価格販売を行う理由の1つとしてメルカリ等のCtoC(消費者間取引)やブランドバック等のシェアエコノミーの台頭が指摘されています。所有権の移転を促すという付加価値を提供してきた流通(卸業や小売業)は、その存立ベースが変化してきていると考えるべきでしょう。

視点を小規模企業や中小企業にして考えてみます。価格を下げて「格安」等の表示をして頑張って受注を得ている中小企業も稀にあります。一般に中小企業の経営戦略の基本は「差別化」であり、「非価格競争」です。低価格は一時的には売上アップをもたらしますが、差別化は長期的な利益をもたらしてくれます。

・中小企業の基本戦略は差別化戦略である
・格安等の低価格販売は一時的な売上アップしかもたらさない
・大手が見過ごす、同業者が気付いていない点に付加価値を見出して差別化する
・差別化は利益をもたらす
・価格を上げれば客層も変わる


【関連講演】
2018年8月3日に講演「流通・小売業におけるIT利活用による経営力の向上」を一般社団法人公開経営指導協会で行います。