ネットショップが行う低価格販売の功罪

 


おはようございます。中小企業診断士の竹内幸次です。今日は横浜市の小売店のコンサルティング、東京練馬のサービス業のコンサルティングをします。

今日はネットショップが行う低価格販売の功罪についてです。最近は日本のデフレ脱却が遅れている理由として低価格販売をウリにするネットショップの台頭や家電量販店による低価格販売が挙げられています。多くの大規模モールは世界的に事業展開しているので、日本だけがデフレ脱却に時間が掛かるのは他の要因もあると思いますが、以下のような影響は確かにあると感じます。

・同じメーカーの商品なら安く買えたら嬉しいという消費者心理がある。このため、送料無料や割引を前面に出したネットショップの価格が心理的に影響して実店舗でも低価格を求めるようになる

・送料無料、返品自由等に慣れた消費者が、「試着して、合わなければ返品すればいい」と考えて配送費用が嵩み、利益を圧迫する

私は以前から中小企業は個性あるクラフト品等をネット通販しようと主張しています。ネットショップは買い物行動を大きく変えて便利になったのですが、安さに、安さのみに魅力を感じる消費者が増えることは良いこととは思えません。

【関連講演】
2018年11月10日に講演「起業プランから経営活動プランへ」を立川商工会議所創業応援塾2018で行います。