ネットショップの価格は実店舗よりも1割以上安いという事実

おはようございます。中小企業診断士の竹内幸次です。今日は公益財団法人広島市産業振興センター平成29年度流通革新研究会で講演「売上を伸ばす!ネットショップのポイント」を行います。

 

今日は本日の講演に関連してネットショップの価格帯についてです。2014年から2016年にかけて実施された価格調査によると、以下の結果が明らかになりました。

実店舗での価格を100円とした場合のネットでの平均価格

・日本・米国・中国を含む10か国の平均 96円
・日本 87円

日本は世界でもっともネット価格が安いのです。最近では配送費用も価格に含めることが多いことを考えると相当に安いと解釈できます。思いつくままに理由を考えてみます。

(1)高齢者が多い日本は実店舗購買が多い。実店舗で得た利益を原資にしてネット価格を下げている
(2)価格以外の魅力情報を伝えていない、伝わっていない、知ろうとしない傾向がある
(3)安く販売すると消費者は喜ぶが、自社の従業員給与や業界の維持、日本経済への影響を考えない値付けが多い

上記からネットショップ販売のポイントは、徹底的な低価格に徹するか、低価格ではなく高価値に重きを置くかの方針を明確にすることです。

【関連講演】
2017年9月29日に講演「中小企業経営に活かすIoTとビッグデータ」を会津若松卸商団地協同組合/組合カレッジ開催事業で行います。